子供を比較してしまうママ
お母さんたちは、よく我が子を他の子どもと比較するのですが、それは、比較することの害をよく知らないからではないか、と思います。
私は一人のしっかりした男の子を知っていますが、その子は小さい頃、手に負えない子どもだったのです。
そのお母さんは、子どもがテストでいい点を取って、嬉しそうな顔をしてくると、「A君は何点だったの?B君は何点だったの?それじゃあなたは三番ね」というように、いつも他の子と比較するのです。

そうしたら、子どもはふてくされてしまって、お母さんの言うことを聞かない、手に負えない子になってしまったのです。それで、お母さんは私のところへきたのです。
お母さんはあの子も頑張っているし、この子も頑張っている。だから、あなたも頑張りなさい」と言って励まし続けてきた、だから、子どもが悪くなるはずがない、と言うのです。

それを聞いて、私は、「比較される子どもの気持ちになってみてください」と言いました。
「いい点を取ってきて、お母さんが、『良かったね、がんばったね』と言ってくれるならともかく、何も言わないで、すぐ、『Aくんはどう?Bくんはどう?あなたは何番目なの?』と言っていつも自覚されたえのでは、子どもはたまったものではありません。」

私は、そのお母さんに「子どもを決して比較しないでください」と言いました。
「それだけすれば、頭のいい子だし、必ずいい子になるから」と言ったのです。

子供を上手に褒める母

お母さんは困り果てていたところだったから、「約束します。比較しません」と言いました。
「でも、どうしたら良いのですか?」
「子どもがテストでいい点を取ってきたら、『ああ、ちゃんちょ勉強していたから、よかったんだね』と言って下さい」

お母さんはこの言い方を何度も練習したのです。

また、下に弟がいるのですが、お母さんは、「どうしても比較してしまうのです」と言うので、「二人を比べると、二人ともお互いに成長しないから、決して比べないようにしてください。大事なことは、ひとりひとり別々に話しなさい」と言いました。

何度もそういうことを話して、お母さんも言い方を練習しているうちに、だんだんいい話し方ができるようになっていったのです。