やってはいけない子育て法
しつけの方法ですが、子どもがまだそういう気分になっていない時に、無理矢理強制するというのはとてもまずい方法です。

たとえば、親離れのできない男の子を幼稚園に連れてきて、置いて帰ろうとすると、すごい勢いで泣きじゃくって後追いします。
それを、若い幼稚園の先生が、「ママはちゃんとお迎えにくるから大丈夫よ」などと言うと、子どもはますます泣きます。そうすると、「泣いちゃ駄目」とか「男の子は泣かないの」と言って、泣き止ませようとするのですが、うまくいきません。

そんな時は、言い聞かせるのではなくて、子どもの気分を変えてやると良いのです。

男の子はたいてい車が好きですから、たとえば、「あ、車だ。あの車は何かな?あれはベンツかな?あ、またきた。あれもベンツかな?」とう言うと、男の子は、
「あれはベンツなんかじゃない。ホンダだよ」
「あっ、あれはベンツだよね」
「違うよ、あれはクラウンだよ」
すっかり気分が変わってしまって、ふっと気が抜けて、リラックスするのです。体が柔らかくなる。そうしてから、「じゃあ、あっちで遊びましょうね」と、いい行動へ誘うのです。

子どもが泣き止む色眼鏡

これは色眼鏡と言っているのですが、この色眼鏡は、泣き叫んでいる子どもが、ぴたっと泣き止む秘訣なのです。
泣いている子どもにサングラスをぱっとかけると、不思議とどの子も泣き止みます。

期限が良くなった

今まで見ていた世界が急に変わって、全く違った世界が見えるものだから、子どもは驚いて泣き止むのです。急に気分が変わります。
気が変わるというのは、ふーっと深呼吸して息を出すようなものですから、体が楽になるのです。泣いて凝り固まっていた体がリラックスして楽になる。そうなった時に、次の良い行動へ誘導したり、いいことを教えたりするのが一番いいのです。

ですから、親が自分の価値観を伝えたいと思ったら、子どもがリラックスして聞く耳を持つ時、そして親の方にも心にゆとりがある時を選ばなければなりません。子どもの体が緊張してガードを固めている時は、親が何を言っても、全部跳ね返されてしまいます。心の中に沁み込んでいきません。

だから大事なことを教えようとする時は、ゆとりがって、リラックスして体が緊張していないときに、すーっと入るような形で言うのが一番いいのです。

小さい子の場合、泣いて固まっている時には、言葉で伝えようとしても無理なのです。例えばサングラスをかけるというように、ふっと気を抜かせて、そして、リラックスしたときに、「散歩に行きましょうね」と言って、楽しい体験をさせる。特に、男の子は、力を入れて体を固めますから、リラックスさせてやることが、大事なのです。